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「前歯だけ気になる」そんな方に——部分セラミック治療のご提案

1. 前歯や一部の見た目が気になりはじめたら──「全部治す」以外の選択肢

 

前歯や一部の違和感が印象に与える影響

 

前歯は、会話や笑顔の中で自然と視線が集まりやすい部位です。そのため、色のくすみや形の不揃い、過去の治療跡など、ほんの一部の違和感であっても、口元全体の印象に影響を与えることがあります。

 

ご本人にとっては「少し気になる程度」であっても、人前で話す場面や写真を撮るときに、無意識に口元を隠してしまうなど、心理的な負担につながるケースも少なくありません。こうした積み重ねが、笑顔に対する自信の低下につながることもあります。

 

前歯の見た目は、清潔感・若々しさ・第一印象と深く関わる要素です。そのため、「最近気になりはじめた」という感覚そのものが、見た目について一度立ち止まって考える大切なサインといえるでしょう。

 

「1本だけ気になる」「数本だけ直したい」という患者さんの本音

 

歯科相談の中で多く聞かれるのが、「全部をきれいにしたいわけではない」「前歯の一部だけ整えられたら十分」という声です。セラミック治療というと、大がかりで高額なイメージを持たれがちですが、実際には前歯1本〜数本など、必要な範囲だけを対象にした治療を希望される方も増えています。

 

今ある歯をできるだけ残したいやりすぎた印象にはしたくない周囲から「治療した」と分かりにくい仕上がりを求めたい──こうした思いは、ごく自然なものです。自分がどこに違和感を感じているのかを整理することが、納得感のある治療選択につながります。

 

部分セラミック治療という考え方の全体像

 

部分セラミック治療とは、前歯を含む「気になる部分」に限定してセラミックを用いる治療の考え方です。すべての歯を一度に整えるのではなく、見た目や機能に影響している箇所を見極め必要最小限の範囲で整えることを目的とします。

 

この方法では、歯を削る量を抑えやすい費用や治療期間の負担を調整しやすいといった特徴があります。段階的に治療を進められる点も、心理的なハードルを下げる要素のひとつです。

 

一方で、周囲の歯との色・形・透明感の調和には高い専門性が求められます。だからこそ、事前の診断と丁寧な相談が欠かせません。「全部治す」か「何もしない」かではなく、その中間の選択肢として、部分治療を知っておくことが重要です。

 

POINT: 前歯の見た目が気になりはじめた段階で、「必要な部分だけ整える」という考え方を知っておくことで、無理のない・後悔しにくい治療判断がしやすくなります。

 

2. 部分セラミック治療とは?──審美歯科でできること・できないこと

 

前歯・気になる部分を対象としたセラミック治療の基本

 

部分セラミック治療とは、前歯全体を一律に治すのではなく、「色が合っていない」「欠けが目立つ」「過去の治療跡が気になる」といった、前歯の一部・気になる範囲を対象に行うセラミック治療です。審美歯科では、周囲の歯の色や形、透明感との調和を重視し、必要最小限の範囲で見た目を整えることを目的とします。

 

すべてを白くそろえるのではなく、残せる歯は活かしながら整えるため、治療範囲が適切であれば自然に見えやすい点が特徴です。ただし、「違和感が出にくい」と感じるかどうかは、もともとの歯の色や形、隣在歯との関係、治療範囲、噛み合わせなどによって左右されます。前歯の印象を大きく変えずに改善したい方にとっては、負担と変化のバランスが取りやすい選択肢になり得ます。

 

一方で、歯並びや噛み合わせの問題が大きい場合、変色が強い場合、歯質が薄い・欠けが大きい場合などは、部分治療が適さないこともあります。だからこそ、治療前には「どこまでが部分治療で対応できる範囲か」を含め、診断と相談を丁寧に行うことが重要です。

 

クラウン・ラミネートベニアなど治療法の違い

 

部分セラミック治療にはいくつかの方法があり、代表的なのがクラウン(被せ物)ラミネートベニアです。クラウンは歯全体を覆う方法で、変色が強い歯欠けが大きい歯補強が必要なケースで検討されます。一方、ラミネートベニアは歯の表面を薄く整えてセラミックを貼り付ける方法で、前歯の見た目を整えたい場合の選択肢になります。

 

ただしベニアは、歯ぎしり・噛み合わせの力が強い場合、歯の欠けが大きい場合、むし歯や詰め物が広範囲にある場合などでは、適さないことがあります。どちらにもメリット・デメリットがあるため、「削る量」「仕上がり」「耐久性」「リスク(欠け・脱離など)」「メンテナンス」の観点で説明を受け、歯の状態に合う方法を選ぶことが大切です。

 

「自然に整える」と「やりすぎない」治療の境界線

 

部分セラミック治療で最も重要なのは、「自然に整える」ことと「やりすぎない」ことのバランスです。白さや形を追求しすぎると、周囲の歯から浮いて見えたり、治療した部分だけが目立ってしまうことがあります。審美歯科では、単に明るさ(白さ)だけでなく、透明感や表面の質感細かな色のムラ(自然なグラデーション)歯の丸みや傾きなども考慮して、周囲と調和する仕上がりを目指します。

 

部分治療は「手軽」と感じられやすい一方で、治療範囲が小さいほど周囲との差が出やすく、設計や色合わせの精度が重要になります。そのため、医師と歯科技工士の連携、仮歯やシェードガイドを用いた確認など、事前のすり合わせが欠かせません。「どこまで変えるのか」「どこを残すのか」を丁寧に相談しながら進めることが、納得感のある仕上がりにつながります。

 

POINT:部分治療は範囲が小さいほど差が出やすいため、治療法の選択と色・形のすり合わせを丁寧に行うことが、自然な仕上がりの鍵になります。

 

3. なぜ“部分治療”で後悔する人がいるのか──よくある失敗の背景

 

色や形が周囲と合わない原因

 

前歯の部分セラミック治療で後悔につながりやすい要因の一つが、「色や形が周囲の歯と調和していない」ことです。セラミックは素材自体が美しく、単体で見ると問題がなくても、隣の天然歯と並んだときに違和感が出るケースがあります。

 

特に前歯は、光の当たり方や透明感の差が目立ちやすい部位です。わずかな色調のズレでも不自然に見えてしまうことがあります。また形についても、歯の幅・丸み・先端のラインが周囲と揃っていないと、「治療した歯だけ浮いて見える」印象になりがちです。

 

審美歯科では、単に白いセラミックを作るのではなく、周囲の歯とのバランスを前提に設計する視点が欠かせません。この視点が不足すると、部分治療であっても満足度が下がりやすくなるのが実情です。

 

本数・範囲設定を誤ったケース

 

部分治療のメリットは、「必要なところだけ整えられる」点にあります。しかし、治療する本数や範囲の設定を誤ると、かえって後悔につながることがあります。

 

たとえば、前歯1本だけをセラミックにした結果、隣の歯との色差が強調されてしまったケースや、本来は2〜3本まとめて整えた方が自然だったという例です。逆に、気になる範囲以上に治療を広げてしまい、「やりすぎた」と感じる方もいます。

 

こうした失敗の背景には、「どこまで治すと自然か」という判断が、十分に共有されていなかったことが挙げられます。部分治療だからこそ、本数・範囲の見極めは非常に重要であり、メリットだけでなくデメリットも含めた説明が欠かせません。

 

事前確認不足が招く「思っていたのと違う」

 

「完成してから思っていたイメージと違った」という後悔は、事前確認不足によって起こりやすくなります。色・形・歯の長さ・見え方について、十分なすり合わせがないまま治療を進めると、患者さんのイメージと実際の仕上がりにズレが生じます。

 

特に前歯の部分セラミックは、見た目への影響が非常に大きい治療です。そのため、仮歯での確認やシミュレーションを行いながら進めることが重要になります。

 

相談の段階で、「どんな点が気になっているのか」「どこまで改善したいのか」を言語化し、共有しておくことで、失敗は防ぎやすくなります。部分治療の満足度を高めるためには、治療前の対話と確認の質が、結果を大きく左右するといえるでしょう。

 

POINT:部分セラミック治療の後悔は、技術だけでなく本数・範囲の判断や事前のすり合わせ不足から生じるケースが多く見られます。

 

4. 前歯の自然さを左右する素材選び──透明感で差が出る理由

 

ジルコニア・e.maxなど素材の特徴

 

前歯のセラミック治療では、素材選びが見た目の自然さを大きく左右します。代表的な素材にジルコニアe.max(二ケイ酸リチウムガラスセラミック)があり、それぞれに異なる特性があります。

 

ジルコニアは非常に強度が高く、欠けにくい点が大きなメリットです。一方で、素材単体では透明感がやや抑えられる傾向があります。これに対してe.maxは、光を自然に透過しやすく前歯特有の「歯の奥からにじむような透明感」を再現しやすい素材とされています。

 

そのため前歯の見た目を重視する審美歯科では、部位や噛み合わせの条件を見極めたうえで素材を使い分けることが重要になります。単に白さだけを見るのではなく、光の入り方や陰影まで含めて考えることで、治療後の印象は大きく変わります。素材の特徴を理解せずに選ぶと、「白いけれど不自然」という結果につながることがあります。

 

前歯・部分治療に向いている素材とは

 

前歯や部分治療では、「周囲の歯とどれだけ自然に調和するか」が最優先されます。そのため、単に強度が高い素材ではなく、色調再現性や透明感に優れた素材が選ばれることが多くなります。

 

たとえば前歯の一部だけをセラミックにする場合、隣の天然歯と光の反射や透け方が大きく異なると、1本だけ浮いて見える原因になります。e.maxや、前歯用に調整された多層構造のジルコニアは、こうした部分治療に適した素材といえるでしょう。

 

一方で、歯ぎしりが強い方や噛む力が集中しやすい場合には、見た目よりも強度を優先した素材選択が必要になることもあります。見た目の希望だけで判断せず、使い続けたときの安定性まで含めて考えることが大切です。前歯・部分治療では、審美性と機能性の両立が欠かせません。

 

透明感と強度のバランスの考え方

 

前歯セラミックでは、「透明感が高いほど良い」「強度が高いほど安心」といった単純な判断はできません。透明感を重視しすぎると、条件によっては割れやすくなるリスクがあり、逆に強度だけを優先すると、人工的な見た目になってしまうことがあります。

 

大切なのは、噛み合わせ・治療範囲・部分治療かどうかといった条件を踏まえ、その方にとって最適なバランスを見極めることです。審美歯科のカウンセリングでは、「どの程度の透明感を目指すのか」「将来的なリスクをどう考えるか」といった点を共有しながら素材を選択します。

 

こうしたすり合わせを重ねることで、治療後の違和感や後悔を減らしやすくなります。素材選びのプロセスを丁寧に行うことが、前歯の自然な見た目長期的な安心感を両立したセラミック治療につながります。

 

POINT:前歯セラミックの自然さは、素材そのものよりも「条件に合った透明感と強度のバランス」をどう選ぶかで大きく左右されます。

 

5. 白さより大切なこと──部分セラミックの色合わせの考え方

 

周囲の歯との調和を最優先する理由

 

部分セラミック治療では、前歯全体を一度に整えるのではなく、気になる部分だけを改善するケースが多いため、周囲の歯との調和が仕上がりを大きく左右します。単体で見れば美しい白さでも、隣の歯と色味や透明感が合っていなければ、かえって不自然さが目立ってしまいます。

 

審美歯科では、隣接歯の明度・彩度・透明感を細かく観察し、部分治療でも違和感が出にくい色設計を行います。セラミックは色調の再現性が高い反面、合わせ方を誤ると「治療した歯だけ浮く」結果になりかねません。自然な見た目を目指すためには、白さの追求よりも口元全体の一体感を重視することが重要です。

 

「白くしたい」と「自然に見せたい」の違い

 

相談の場では「できるだけ白くしたい」という要望をよく耳にしますが、白さ=美しさとは限りません。特に前歯の部分治療では、周囲の歯よりも極端に白いセラミックを入れると、人工的な印象になりやすくなります。

 

一方で「自然に見せたい」という視点では、白さだけでなく、わずかな色の揺らぎや透明感、光の透け方まで考慮します。セラミック治療のメリットは、こうした微妙な表現を調整できる点にありますが、同時に設計の難しさという側面もあります。

 

理想の仕上がりを共有するためには、「どれくらい白くしたいか」ではなく、「どんな印象の口元にしたいか」を言語化して相談することが、後悔を防ぐ近道になります。

 

年齢・肌色・光の当たり方まで考慮する審美歯科の視点

 

審美歯科における色合わせは、歯だけを見て決めるものではありません。年齢による歯の色調変化、肌のトーンや唇の色、さらには自然光や室内照明での見え方まで含めて、総合的に判断します。

 

若い世代と大人世代では、似合う白さの基準も異なり、同じ色のセラミックでも印象は大きく変わります。部分セラミック治療では特に、日常生活の中で違和感が出ないことが重要です。そのため、色合わせは診療室内だけで完結せず、複数の条件で確認するプロセスが理想とされます。

 

こうした丁寧な工程を踏むことで、「白いけれど浮かない」前歯の仕上がりが実現し、相談してよかったと感じられる結果につながります。

 

POINT:部分セラミックでは白さよりも、周囲の歯・顔立ち・光環境まで含めた調和を重視することで、自然で後悔の少ない仕上がりにつながります。

 

6. 削る量はどのくらい?──歯を守る部分セラミック治療

 

必要最小限で整えるという考え方

 

部分セラミック治療では、「どれだけ削るか」よりも、「どこを、どの程度整えるか」という視点が重要になります。前歯の見た目が気になる場合でも、必ずしも大きく削る必要があるとは限りません。現在の審美歯科では、歯のエナメル質をできるだけ残し必要最小限の形成で仕上げる設計が重視されています。

 

これは歯の寿命を守るうえで非常に重要で、削る量が少ないほど将来的な再治療の選択肢が広がるという利点があります。一方で、削らなさすぎてもセラミックの厚みや強度が確保できず、仕上がりや耐久性に影響することがあります。そのため、部分治療では「最小限かつ適切」な形成が求められます。

 

見た目の改善と歯の保存、その両立をどう図るかが治療設計の要になります。カウンセリング時に削る量の目安や理由を丁寧に説明してくれるかどうかは、安心して相談できる医院かを見極める重要なポイントの一つです。

 

ラミネートベニアが向いているケース

 

ラミネートベニアは、前歯の表面を薄く整え、セラミックを貼り付ける治療法で、部分治療の中でも削る量を抑えやすい方法として知られています。主に、歯の色ムラや軽度のすき間、形の微調整など、歯の土台自体に大きな問題がないケースに向いています。

 

前歯の見た目を整えたいものの、歯を大きく削ることに不安がある方にとって、メリットの多い選択肢といえるでしょう。ただし、噛み合わせが強い場合歯の変色が重度な場合には、十分な改善が難しいこともあり、デメリットも理解しておく必要があります。

 

適応を誤ると、はがれやすさや再治療につながる可能性もあるため、慎重な診断が欠かせません。どの治療法が適しているかは、見た目の希望だけでなく、歯の状態や将来の安定性を踏まえて判断することが大切です。

 

削りすぎが将来に与える影響

 

セラミック治療で歯を削りすぎてしまうと、将来的にさまざまな影響が出る可能性があります。例えば、神経に近づきすぎることで痛みやしみを感じやすくなる、将来やり直しが必要になった際に治療の選択肢が限られてしまうといったリスクが考えられます。

 

特に前歯は見た目への影響が大きいため、「今きれいにする」ことだけを優先すると、長期的な歯の健康を見落としがちです。部分セラミック治療では、現在の悩みを改善しつつ、将来の歯をどう守るかという視点が欠かせません。

 

一度削った歯は元に戻らないからこそ、治療前の判断と説明の質が重要になります。削る量について不安がある場合は遠慮なく相談し、メリット・デメリットを含めた説明を受けることが大切です。納得したうえで治療を選ぶことが、後悔しない結果につながります。

 

POINT:部分セラミックでは、削る量を最小限に抑えつつ適切に整える設計が、見た目と将来の歯の健康を両立させる鍵になります。

 

7. 部分セラミックのメリット・デメリットを整理する

 

全体治療と比べたメリット

 

部分セラミック治療の大きなメリットは、「必要なところだけを整えられる」点にあります。前歯すべてを治療するのではなく、色や形が気になる一部のみを対象とするため、歯を削る量を最小限に抑えやすく、健康な歯質を守りやすいのが特徴です。

 

また、治療範囲が限定されることで、治療期間や費用面の負担を比較的抑えやすい点もメリットといえます。見た目の面でも、周囲の歯と調和させる設計を行うことで、治療したと分かりにくい自然な仕上がりを目指せます。

 

「全部を白くしたいわけではない」、「前歯の一部だけが気になる」という方にとって、部分治療は無理のない現実的な選択肢といえるでしょう。過度な治療を避けつつ、口元の印象を整えられる点は、部分セラミックならではの魅力です。

 

注意しておきたいデメリット

 

一方で、部分セラミック治療には注意すべきデメリットも存在します。最も重要なのは、周囲の歯との色や質感の違いが目立つリスクです。前歯は光の当たり方や透明感の影響を受けやすく、わずかな色差でも不自然に見えることがあります。

 

そのため、色合わせや素材選びには高い精度が求められます。また、部分治療だからといって簡単な治療ではなく、設計や歯科技工の質によって仕上がりに差が出やすい点も理解しておく必要があります。

 

さらに、将来的に周囲の天然歯の色が変化した場合、セラミックだけが浮いて見える可能性もあります。メリットだけで判断せず、こうした点まで事前に丁寧に説明してくれる歯科医院で相談することが重要です。

 

どんな人に向いている治療なのか

 

部分セラミック治療は、「前歯の一部だけ気になる」「過去の詰め物や差し歯の見た目を整えたい」といった、悩みがはっきりしている方に向いています。

 

全体的な歯の色や形に大きな不満はないものの、笑ったときに目に入りやすい前歯の違和感を改善したい方にとって、適した選択肢といえるでしょう。また、歯をできるだけ削りたくない方や、まずは小さな治療から検討したい方にも相性が良い治療です。

 

一方で、「歯並び全体を大きく変えたい」「色を大幅に明るくしたい」という場合は、部分治療だけでは満足できないこともあります。自分の希望と治療の特性が合っているかを、事前の相談で丁寧に確認することが大切です。

 

POINT:部分セラミックは、治療範囲・負担・自然さのバランスを重視したい方に向いていますが、精密な設計と事前のすり合わせが仕上がりを大きく左右します。

 

8. 医院選びで結果が変わる──部分治療だからこそ重要な視点

 

症例写真で見るべきポイント

 

前歯の部分治療では、症例写真の「量」よりも「質」を見極めることが重要です。具体的には、治療前後の比較が明確に分かるか周囲の歯との色調や透明感が自然につながっているか歯ぐきとの境目に不自然さがないかを確認しましょう。

 

また、真正面だけでなく、斜めからの角度や笑ったときの写真が掲載されているかも大切な判断材料になります。部分セラミックは1〜数本を整える治療だからこそ、周囲との調和が仕上がりを大きく左右します。

 

メリットだけを強調した写真ではなく、仕上がりの考え方や設計意図が言葉で説明されている症例がある医院は、相談時にも具体的で現実的な説明が期待できます。

 

技工士連携・色合わせ体制の有無

 

前歯のセラミック治療は、歯科医師の診断力だけでなく、歯科技工士との連携が仕上がりを大きく左右します。特に部分治療では、既存の歯の色・透明感・微妙な形の違いを再現する必要があるため、色合わせの工程が非常に重要です。

 

院内での色合わせが行われているか、写真やシェードガイドを用いた情報共有が丁寧に行われているかを確認しましょう。技工士が治療計画に関与し、修正や微調整に柔軟に対応できる体制は、自然な見た目を実現するうえで大きなメリットになります。

 

相談時に技工士との連携体制について具体的な説明があるかどうかは、その医院の審美治療に対する姿勢を見極める重要なポイントです。

 

「部分だから簡単」と考えない医院選び

 

部分治療は「範囲が小さいから簡単」と思われがちですが、実際には高い精度と審美的な判断力が求められます。前歯は視線が集まりやすく、わずかな色差や形の違いが強く印象に残るため、全体治療以上に繊細な設計が必要になることもあります。

 

そのため、メリットだけでなく、デメリットや限界についてもきちんと説明し、ホワイトニングや経過観察など他の選択肢を含めて提案してくれる医院は、患者さん本位の姿勢といえます。

 

部分治療だからこそ、十分な相談時間を確保し納得したうえで進められる環境が重要です。医院選びの段階でこの視点を持つことが、満足度の高い結果につながります。

 

POINT:部分セラミック治療では、症例の考え方・技工士連携・説明の丁寧さが結果を左右します。「部分だから簡単」と考えない医院選びが重要です。

 

9. 「やってよかった」と感じる人の共通点──相談の質が結果を左右する

 

カウンセリングで確認すべきポイント

 

部分的なセラミック治療で満足度の高い結果を得ている方に共通しているのが、治療前の「相談」を丁寧に行っている点です。カウンセリングでは、前歯のどこが気になっているのか見た目をどのように改善したいのかを具体的に伝えることが重要です。

 

そのうえで、セラミックによる部分治療のメリットだけでなく、削る量適応範囲といったデメリットや限界についても説明を受け、理解しておく必要があります。また、費用治療期間将来的なメンテナンスの考え方まで含めて確認することで、「思っていた治療と違った」という後悔を防ぎやすくなります。

 

相談の段階で疑問や不安をきちんと解消できているかどうかが、治療後の納得感を大きく左右するポイントです。

 

仕上がりイメージを共有する重要性

 

前歯のセラミック部分治療では、仕上がりイメージの共有が特に重要です。色や形、周囲の歯とのバランスは、言葉だけでは伝わりにくいことも多く、写真・シェードガイド・仮歯などを使って具体的に確認することが望まれます。

 

イメージのすり合わせが不十分なまま治療を進めると、「白さが合わない」「思ったより目立つ」といった不満につながりやすくなります。審美歯科では、自然な見た目を重視しながら患者さんの希望をどこまで反映できるかを丁寧に説明します。

 

部分治療だからこそ、細かなイメージ共有「やってよかった」と感じられる結果につながります。

 

無理に勧めない歯科医院が信頼できる理由

 

信頼できる歯科医院の特徴として、「今すぐ治療を決めなくていい」と伝えてくれる姿勢が挙げられます。前歯の部分セラミック治療は数ある選択肢のひとつであり、すべてのケースで最適とは限りません

 

無理にセラミックを勧めるのではなく、ホワイトニング経過観察といった別の方法も含めて説明してくれる医院は、患者さんの立場に立って考えている証拠といえます。

 

メリットとデメリットを公平に伝え納得したうえで相談・判断できる環境が整っていることが、結果的に満足度の高い治療につながります。信頼関係を築けるかどうかも、医院選びの大切なポイントです。

 

POINT:部分セラミック治療の満足度は、治療前の相談とイメージ共有の質で大きく変わります。納得できるまで話せる環境が「やってよかった」につながります。

 

10. FAQ|前歯・部分セラミック治療でよくある質問

 

Q1. 前歯の一部だけでもセラミックにできますか?

 

はい、前歯の一部だけを対象にしたセラミック治療は可能です。「前歯全体を治すほどではないけれど、気になる部分がある」という方に選ばれるのが部分セラミック治療です。 周囲の歯との色・形・透明感の調和を重視して設計することで、違和感の少ない自然な仕上がりを目指します。ただし、範囲が小さい分、診断や色合わせの精度が結果を左右するため、事前の相談が欠かせません。

 

Q2. 何本くらいから治療する人が多いですか?

 

1本から数本まで、治療本数は人それぞれです。前歯の欠け・変色・過去の差し歯など、悩みの内容によって必要な範囲は異なります。 「1本だけ整えたい」という方もいれば、「左右のバランスを整えるために2〜4本治療する」ケースもあります。無理に本数を増やす必要はなく、気になる部分に合わせて検討することが大切です。

 

Q3. ホワイトニングとの違いは?順番は?

 

ホワイトニングはご自身の歯を白くする方法で、歯を削らない点が特徴です。一方、セラミックは色や形を設計できる治療で、変色が強い場合や形を整えたい場合に適しています。 併用する場合は、先にホワイトニングを行い、その色に合わせてセラミックを作製するのが一般的です。どちらが適しているかは歯の状態によって異なるため、相談時に確認しましょう。

 

Q4. 色はどこまで合わせられますか?

 

セラミックは色調の再現性が高く、周囲の歯に近い色や透明感を細かく調整できます。ただし、「白ければ白いほど良い」わけではありません。 肌の色・年齢・光の当たり方まで考慮しないと、不自然に見えることがあります。自然な見た目を重視するためにはシェードガイドや仮歯を使った確認が重要です。

 

Q5. 削る量はどのくらいですか?

 

削る量は治療方法によって異なります。ラミネートベニアの場合は表面を最小限整える程度で済むことが多く、クラウンでは歯全体を覆うため削る量が増えます。 現在の歯の状態によって適した方法が変わるため、「できるだけ削りたくない」という希望は、相談時に必ず伝えることが大切です。

 

Q6. 値段の目安は?

 

部分セラミック治療の費用は、素材や治療範囲によって差があります。一般的には1本あたり数万円〜十数万円程度が目安ですが、正確な金額は診断後に提示されます。 見た目だけでなく、耐久性やメンテナンスまで含めた説明を受け、納得したうえで検討しましょう。

 

Q7. メンテナンスは必要ですか?

 

はい、必要です。セラミック自体はむし歯になりませんが、土台の歯や歯ぐきのケアは欠かせません。 定期検診やクリーニングを続けることで、長く良好な状態を保ちやすくなります。部分治療だからこそ、周囲の歯とのバランスを保つメンテナンスが重要です。

 

Q8. 将来やり直しはできますか?

 

将来的にやり直すことは可能です。ただし、一度削った歯は元に戻りません。そのため、最初の治療で削る量を抑え長期的な視点で設計することが大切です。 将来の変化も見据えた相談を行うことで、安心感につながります。

 

Q9. 保険治療との違いは?

 

保険治療は使用できる材料や工程に制限がありますが、セラミック治療は素材・色・形の自由度が高い点が特徴です。 特に前歯では、透明感や自然な見た目に差が出やすくなります。見た目を重視するか費用を抑えるかによって選択が変わります。

 

Q10. まず何から相談すればいいですか?

 

まずは、「前歯のどこが気になっているのか」、「どんな見た目を目指したいのか」を整理して相談することが第一歩です。 治療を決める前に話を聞くだけでも問題ありません。部分セラミックが本当に必要かどうかも含めて説明を受けることで、納得した判断がしやすくなります。

 

POINT:前歯の部分セラミック治療は、「どこまで整えたいか」を明確に相談することが満足度を高める鍵です。治療を決める前の対話を大切にしましょう。

 

 

東京都渋谷区恵比寿駅で人生を変える美しい笑顔へ

審美歯科治療・セラミック治療専門外来|東京審美歯科

監修:東京審美歯科
所在地〒:
東京都渋谷区恵比寿南1丁目4 恵比寿銀座クロスビル3F

*監修者
東京審美歯科 理事長 遠山 敏成

*出身大学
日本大学歯学部


*経歴
日本大学歯学部付属歯科病院勤務
布川歯科医院勤務
石川歯科クリニック勤務
根本歯科医院勤務
さいたま新都心デンタルクリニック勤務
マイスター春日歯科クリニック 開院

*所属
日本補綴学会
日本歯科理工学会

接着歯学会

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